top of page

YUKIKO BalletStudio

どんなお稽古場?

  大切なお嬢さんがバレエに興味を持ち始めた時、何を基準にお稽古場を選ぶのでしょう。私のスタジオはどんなお稽古場でしょう。

 

クラシックバレエのお稽古は辛く厳しいものと言われていますが、何を習うにも『一芸を物にする』のには根気と時間がかかります。そこには本人の「好き」と保護者の方の「愛ある見守り」が必要不可欠です。

 

バレエを教えるにあたり「真面目で努力を惜しまず心も美しいこと」これを常に求めています。

 

バレエが大好きでプロを目指す方も、コンクールに挑戦したいと考えた時にも私は最大限の協力を惜しみません。でも、その気持ちを伝えてくれないと分かりません。

P7302550.jpg

そんなに『簡単にできるようになるよ!』とは言えません。が、ひとつひとつできることが増えていくと、もっと上手になりたいという欲求が出てきます。だからといって、どんどん教えてしまえば良いのかといえば『no』です。やはりそこには『基礎』なくしては積み上げることができないからです。

 

私はこの手取り足取りの基礎の重要性を踏まえ教えております。「先生が好き!」は大変光栄であり嬉しいのですが、『バレエが好き』が1番にくるようになったなら私はもっと嬉しいです。

 

また、今この瞬間を逃がしてはならないと思えば、バレエに関係のないと思われることでもレッスンを中断し、注意をしたり、同意を求めたり、考える時間を与えることもあります。

 

『バレエができれば全てが許される』訳ではないし、一般常識は一生物だからです。

 

脱線しますが、「おもらし」をした子は今まで幾人かおりますが、その時、一番に考えるのは、この子をどうしたら「傷つけずに済むか」ということです。つまり、さっと抱えトイレに連れ出すのと同時に、皆には音をかけ、レッスンを続けるように促すこと。この数秒間がこの子の「自尊心」を傷つけずに済むかどうか、くい止められるかの分かれ道になるからです。「どうしたの?」と聞く子もいるけれど「気持ちが悪くなっちゃったのよ」で済むのです。

 

3歳、4歳・・・なりのプライドがあり、次回、笑顔で会えることを願うからです。また、バレエのレッスンはレオタードという、言ってみれば裸に近いかっこうですから、生徒たちの『背中にしょって来た何か』を薄々察知できます。

 

いつもの笑顔、顔色の違いを「こんにちは」の声の状態からも理解することができるのです。何があったのかは詳しく聞くことはありませんが、『元気?』 「お母さんと喧嘩した?」「学校で何かあった?」位は問いかけることもあります。 

 

レッスン中、心のなかでは見守りながらも最後に笑顔で帰っていければ「終わりよければ全てよし」です。お稽古場に嫌なことは全部捨てていってしまってください。

 

お稽古が楽しみと感じられるよう少しずつ目標を達成する喜びを知ることができるよう指導し、毎日の地味に思えるお稽古の積み重ねがいつの日か 『花咲く』 こともありますし、そうでなかっとしても一生懸命大好きなバレエに真剣に打ち込むことのできた自分を『誇り』に思えるでしょう。

 

それは長い間、自分を支え、励みの素ともなりますし、そして明日からの生活を『乗り切れる』人としての根幹を作れると思います。

 

『人生は長い、しかし何かを成し得るにはあまりにも短い』とも言われています。人生は人の数だけあるわけですから、縁あってこのスタジオに来られた方の成長の過程を間近で接することができる喜びは格別です。

 

卒業生になっても、ひょっこりスタジオに会いに来てくれたり、発表会に親子で訪れてくれたり、終演後の楽屋まで会いに来てくれて本当に嬉しい限りです。

 

就職先やそれぞれの活動状況について『このスタジオで養い培った経験を生かし、向上心、忍耐力などを得た結果が現在進行形で役に立っています』という保護者の方々から、また、本人からもこの上ない嬉しい言葉をいただいております。

 

それも、ひとつの『大きな花が咲いた』 ことになるでしょう。

 

何事もあきらめない『ねばり強さ』 が、これから歩んでいく道を明るく照らすでしょう。

 

バレエが幸せをもたらしてくれるなら私は最高に嬉しいです。

 

「誰かの役に立つのであれば」「まだ誰かが必要としてくれるのなら」結局はこれが『私の元気を作る源』です。

bottom of page